さすらいのハル、異論反論日記

ドラマや映画、漫画やニュースに言いたい放題言わせて頂きます。

のだめは発達障害だったのかー、やっぱりね。

http://korasophie.hatenablog.com/entry/asd

 

金スマ」のこの放送は見逃したけど、このブログで内容が分かりました。どうもありがとうございます。のだめはテレビドラマ放映時から部屋が汚いことと、楽譜が読めないことで何らかの障害だろう、とは言われてたことを記憶しています。でも自閉症スペクトラムというワードは当時見なかったような。私が「のだめカンタービレ」(ドラマ)で好きなシーンは以下の通り。

⑴学園祭で千秋がシュトレーゼマンとラフマニノフのピアノコンツェルトを演奏する。マングース姿ののだめは少し遅刻するがその演奏を食い入るように聴く。その直後「ピアノ、ピアノ、ピアノ弾かなきゃーーうっきゃあーーー」と叫びながら部屋に逃げ帰る。その後確か1週間くらいのだめは部屋に引きこもって、コンサートで記憶した音だけを頼りにラフマニノフのピアノ部分を何度も何度も弾きまくる。隣の部屋で風邪を引いていた千秋のもとに風呂に入っていないのだめが乱入。千秋は風呂と食事の世話をするが「先輩、私とラフマニノフ弾いてください…」というばかり。(千秋にとってのだめがご飯食べないのは異常事態) 千秋は学校の二台ピアノ室にのだめを連れて行き、のだめに「お前ピアノパートやれ、俺はオケのほうをやるから。」と言って自由に弾かせてみる。のだめの演奏は滅茶苦茶で始まったが千秋のサポート演奏で正気に戻ったのだめはピアノコンツェルトを完璧に弾きこなす。演奏後、白眼むいてピアノの鍵盤の上にぶっ倒れる。

(2) パリ留学編で、フランス語の全くできないのだめは、同じアパルトマンでオタク趣味の男子フランクと仲良くなる。といっても言葉が通じないので進展はなし。しかし、のだめはフランクの部屋に大好きな「プリごろ太」シリーズのアニメDVDフランス語版を発見して彼と一緒に仲良く鑑賞し始める。そのまま夜中までフランクの部屋に居座るのだめ。フランク「のだめ、もうぼく限界……」二人は男女の仲に!?と見せかけてるが、のだめは「プリごろ太」全シリーズのフランス語をノンストップ・驚異的な集中力で覚えていたのだ。既に日本で暗記するほど見ているアニメなので日本語➡︎フランス語への変換は完璧。翌朝、千秋を見つけて「夕飯は牛肉の煮込み(間違ってるかも)がいいデス」と流暢なフランス語で話しかけるのだめ。「お前結構やるな」とサディスト千秋をも感嘆させる、というシーン。

    

他にも幾つかありますが、のだめが何かに没頭しているとき千秋やハリセン先生が気持ちは優しく、でも容赦無くしごくシーンが好きです。二つとも自閉症スペクトラムっぽいエピソードですよね。「障害がある」からそれなりに表面的に優しく扱えばいいんでしょ、ではなく少なくとも自分のやりたい事を見つけたならば、また相手と信頼関係を築いていれば、お互い本音でどんどんぶつかればいいと思うんです。その方が親切なんじゃないだろうか。

   恋愛ドラマは数多くあれども女の子ののだめを平気で殴る(演出だけね)、楽譜ちゃんと読め!練習しろ!と怒鳴りつける千秋と、憧れが動機付けになって千秋に褒めて欲しい、一緒にヨーロッパに行きたい一心でピアノに打ち込むラブストーリーは、月9枠でも異質だけど素敵な話だと当時思ったものです。男性でも楽器経験者は楽しめたみたいでよく「昨日ののだめ面白かったですねー。」と話したのもいい思い出です。「ピアノと、自分と正面から向き合いなさい。」というシュトレーゼマンやフランス人のオクレール先生の言葉は「ピアノと」の部分を自分のことに置き換えると今でも名言です。

     

なんで、私が発達障害にこだわるかというと、一つは教育心理学、教育カウンセリングの勉強をした時期があったから、もう一つは自分が発達障害なのではないかと疑い精神科や発達障害センターを受診したからです。結果から言うとそうではなかったのですが、はっきりそうとは言えないグレーゾーンがあるそうです。スペクトラムという言葉も領域、範囲という意味ですから、私も濃淡でいうと「淡」のどこかにいるのかもしれません。先に挙げた好きなシーンは私が(このへん省略しますが不登校を経て) 大学受験をした時に似ています。特段優等生でもない、頭が良いわけでもない私ですが、信頼できる師匠と明確な目標、好きな文系三科目が揃った時点で先に述べた「のだめ状態」になり、ヨーロッパ留学はさすがにないですけど志望校全合格、夢だった東京通学が叶いました。

   金スマに出てきた栗原類君は英語バイリンガルなところは帰国子女だからだしイケメンだから許されるんだよ、とかピアニストの子も才能がたまたまあったからでしょ、で済まされそうな気はしています。でも、もし自分が駄目な奴で人とは違うし何か嫌だなと思ってたとして、でも何か一つは得意、なら、また勉強はそこそこできるのなら、努力しまくればどこかの到達点には辿り着くと思うんです。本当に努力しまくった場合に限りますけど。勉強に関して詳しくは私の大好きな小説「受験のシンデレラ」または同著者和田秀樹氏が書いた受験関連本を読んでください。さて、のだめ原作本も読みたいところですが、押し入れに埋れています。まだ朽ち果てていないか心配です。